***中越地震の経験談

飼い主さんからの当時の経験談です。何かお役に立てるエピソード、メッセージがあれば幸いです。

◎キャンプ用品があると良い
過去の経験から、犬はテントか車の中、猫はケージ。災害用水入れ、大型テント、タープ、シェラフ、ランタン、非常用ランプ、銀色の防災と暖房用被る物……。特に、必ず必要なのは携帯トイレです。避難所で一番大変だったのはトイレでした。ペット同伴できる避難所、できない避難所、避難所によって対応も環境もさまざまだと思うので確認されることをおすすめします。
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◎動物同伴の方達の為の避難所を用意すること
人慣れしていない動物と暮らす人は、リスクがあっても自宅・車で過ごす事を選択する人もいました(我が家もそうです)避難所に一旦行っても周りの人に気兼ねして、自宅に戻ったり車に行ったりする人もいました。また、ボランティアの獣医さんを探してさまよう人もいたようです。一ヶ所にペット同伴の方用の(犬と猫・小動物の部屋を分けられるようにして)避難所を用意出来たら、そこにボランティア獣医さんが滞在出来ますし、何より飼い主さんもペットもあまり遠慮することなく、また周りの方達と助け合いながら過ごすことができます。
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◎ミネラルウォーター(天然水、軟水)を用意する
地震後の水道水(数日、我が家は水道、ガス、電気が止まりました)は塩素?臭く、嗅覚の優れた動物はそれがわかる為、数日間飲まない仔が多数いたようです。水分を摂らず、過度のストレスを日常的に受けていると脱水症状や腎臓へのダメージに繋がります。硬水は(猫は、ですが)尿路結石や腎臓へのダメージへの引き金になる事もあるので避ける方がいいです。
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◎余震が発生したら、抱きしめてあげて下さい
不安なのも恐怖を感じるのも、動物も人間と一緒です。子供を抱きしめるように動物も抱き締めて、大丈夫だよ、と声をかけてあげて下さい。
その後の病気の発症やトラウマの軽減につながると思います。
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◎緊急時でも人間の薬は飲ませないで下さい。
すごく当たり前の事ですが、人間の方が焦ってしまい飲ませて悲しい結末になった事例を知っています。人間については・・電気が使えるようになって釜いっぱいにご飯を炊いて、使えない周りの人達に配ってとても喜んで頂けた笑顔を覚えています。火がつかえない状況のご飯、味噌汁など温かい汁物は何よりのご馳走でした。
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◎ライフラインの大切さ
被害はさほどなかったが、一晩車の中で過ごした。当初、猫は隠れて出てこなかった。2〜3日は御飯も食べずに怯えていた。今も揺れがあると隠れるが、ゆっくり正常状態に戻りつつある。猫が居た事で困った事はなかったが、心配で気苦労があった。ライフラインの大切さが良くわかった。
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◎猫が逃げてしまった
地震のあと、猫は外に逃げたが、一日経って鳴いている所を捕獲できた。今も怯えている。2日間を車の中で過ごした。犬は避難場所に連れて行く人もいたが、猫は保管場所とトイレの問題からそうもいかないと感じた。フード等は買い置きがあって助かった。水と食料の確保が大事だと思った。普段は猫と一緒に寝ないが、怖がっているので、今は一緒に寝ている。
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◎病院食の備蓄を忘れずに
飼っている3匹の猫のうち、2匹は抱いて子供たちと一緒に車の中に避難したが、1匹が地震後に隠れてしまったので、余震で揺れているときに家の中に戻り懐中電灯で探した。3度目に戻って探している時に鳴いて飛び出してきたところを保護できた。倒れた家具の下敷きになっているのではないかと恐かったので、見つけた時は涙が出た。義理の父母に人の方が大事と戻ることを咎められたが、猫も大事な家族。友人の話では、ペットフードがなくて困った。困ったことは特にないが、パニックになるのをいかに静めるか。ペットフード、とりわけ病院食の蓄えが大事。
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◎猫を避難所に連れて行くのは難しい
二階は壊れたが避難場所には行ってない。落ち着きを取り戻しているが、まだまだ怖い。普段から首輪の装着なし(一部屋の中だけ過ごさせていたので。行政等からペットの対応について指示はなかった。犬は避難場所に連れて行く人もいたが、猫は保管場所とトイレの問題からそうもいかないと感じた。フード等は買い置きがあって助かった。水と食料の確保が大事だと思った。普段は猫と一緒に寝ないが、怖がっているので、今は一緒に寝ている。
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◎動物の話ができない
周りの雰囲気から、しばらくの間、とても動物の話はできなかった。(NDNの避難所訪問で)はじめて話をすることができて良かった。

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