新潟市立濁川中学校

2004年11月9日

3年生の総合学習の時間の「ボランティア交流会」に招待され、NDNとの交流を希望した生徒さんと交流しました。

最初に生徒さんから6グループのそれぞれの事前学習で調べたものを発表してもらいました。

図書館の本やインターネットを駆使して、細かなところまで詳しく調べあげてくれていました。

生徒さんの発表が終わりNDNの講演でしたが、用意した話す内容も生徒さんの発表に含まれていたので、話すことがなくなるほどでした。

発表の中で、2、3訂正をした方が良かったことがありましたので、その点についてお話させていただきました。

続いて、ボランティアについての勉強と伺っていたので、当初新しい飼い主さんが、犬と一緒にこれ以上不幸な犬たちを増やさない活動をニュース番組で放送された時のビデオを流すつもりでした。

でも、NDNの活動をより理解してもらうために、急きょ予定を変更して「残された命」を流すことにしました。

このビデオは、保健所で箱に入れられ、炭酸ガスで犬や猫を殺すシーンが含まれています。そんな場面でも、目を背けず、涙しながら見てくれた生徒さんもいました。
後で頂いたお礼状を見ても、このビデオを見たことによって、より理解を深めてくれたことがわかります。突然の変更でしたが、よかったと思っています。

犬班のスタッフから、保健所での活動について話し、また、この2週間くらい前に起きた新潟県中越大震災によって、家族と暮らせなくなった犬や猫がたくさんいて、その犬たちを保護するために、すでに収容されている犬の処分を急いでいる話もしました。
NDNでは、収容されている犬を一時保護などで一匹でも多く救おうと取り組んでいることも話しました。

生徒さんとボランティア交流会ということで、スタッフそれぞれが所属する班の活動について、聞いてみたい生徒さんを集めて、犬班2グループ、猫班1グループ、学校啓発班1グループにそれぞれ分かれて、交流を深めました。

 

猫班のスタッフより

飼い猫は「手術をしてありますか?」、「迷子札はつけていますか?」と生徒さんに聞きそびれてしまいました。もし、手術をしていなかったり、迷子札をつけたいなかったら、お家の人に相談してください。今回のボランティア交流会で、見て、聞いて、感じて、お礼状に書いてくれた気持ちをお家の人にも伝えてみてください。

私もNDNに出会う前までは、猫が一年であんなに増えることを考えたこともなかったし、知りませんでした。保健所にいる犬や猫たちがあんなにも早く、無残に殺されてしまうこと、飼い主が持ち込んでいる場合もあるという事実、多頭飼育現場にヒマワリを迎えに行ったとき初めてこんなに不幸な犬猫が身近にたくさんいたことを知り、ショックを受け、悲しく思ったのもみなさんと同じです。

交流会で、感じた気持ちを表現したくれたみなさんにお願いです。「知らない人たちに真実、事実を伝えてもらいたい。犬猫たちが不妊去勢手術をしないでいるとどうなるか、知らない人たちが世の中には多すぎるので、一人でも多くに知ってもらい、自分のできることから何か活動をしてほしい。」と思います。

私は、ボランティアということばを特には意識しておらず、日々、こんな自分でも何かできるかな?可愛い犬や猫たちを一匹でも多く幸せにしたかったし、こういった動物たちと過ごす事で『癒される』実感を多くの人に味わってもらいたいと思っています。

さて、濁川中学校の生徒さんにはどう伝わったのでしょうか?お礼状をいただきましたので、ぜひご覧ください。

私たちNDN学校啓発班は、学校で子どもたちに現実に起こっていることを知ってもらっています。30人の子どもたちが、聞いた話、見たビデオの現実、ふれた動物のぬくもりをお家に帰って伝えることで、60人や120人に伝え広がり、その中の1人でも、何か活動してくれたらと思って取り組んでいます。


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