猫の手募金

猫の手事例110
新発田市 独居家庭の多頭飼育崩壊
令和3年3月〜  

経緯

60代後半、独居、自宅に出入り自由の猫が15匹いる。生活費は障害者年金のみ。ご本人から餌代が大変なので、猫を減らしたいと包括支援に相談があり、包括支援から下越動物保護管理センターへ相談。下越動物保護管理センターが引き取ることになり2度ほど訪問しましたが、猫を手放せずに引き取りができずに困っているということでNDNに相談がありました。

対応

訪問すると家はゴミと猫の排泄物で溢れており、ここに人が住んでいるかと思うような状況でした。成猫を下越動物保護管理センター引き取ってもらうには一匹2,500円が必要ですが、ご本人に出せる金額を出してもらい少しでも減らすこと、残った猫は猫の手募金を使って全頭手術をすることにしました。  一斉捕獲で14匹を捕まえることができましたが、当日になり全く引き取り料が払えないことが判明。全頭リリースするしかありませんでしたが、せっかく捕獲できたのに餌代がない家にリリースするのでは何の解決にもならずで、何とか引き取り料を工面して、ご本人がこれだけは飼いたいという2匹を残して、下越動物保護管理センターに12匹を引き取ってもらいました。この残した2匹の手術費用を猫の手募金から助成していただきました。ありがとうございました。

解決に向けて

猫は15匹から3匹に減ったので、一応の解決を見ることができましたが、そこで食事をして、寝ているとは思えないウンチとゴミとオシッコ臭の充満する家のため、8月には包括支援、社会福祉協議会、下越動物保護管理センターとNDNで人への支援についての検討会も設けました。12月には関係者が協力して一斉ゴミ清掃片付けをおこないました。多頭飼育崩壊は人の支援でもあるとつくづく感じた事例となりました。







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