人と動物との共生を目指して
新潟動物ネットワーク

まずは遠くから「おいで」と声を掛けて、犬の様子を見守って下さい。
犬が近付いて来るようなら、自身がしゃがんで手を握り、握った手の甲の匂いを嗅がせてみます。
頭を撫でようと手をいきなり犬の頭上にかざすと、犬に咬み付かれる恐れがあるので絶対に止めましょう。
落ち着いているようなら、そのまま喉を撫でたりしてリードを付け保護し、最寄りの警察や保健所、市役所などに犬の特徴などを連絡し、保護している事を伝えます。
捜している飼い主さんの元へ、早く戻る事ができます。

近くに寄って来ない子は、迷い子の間に虐められたりして人間不信になっている可能性もありますので、無理に捕まえようとしないで下さい。咬み付かれるなどして危険です。決して無理はしないで下さい。
もし咬まれたら、直ぐに手をよく洗い、直ぐに病院で治療を受けて下さい。
犬の口腔内には沢山の雑菌があり、傷口から体内に入ると手が腫れる場合もあります。
病院できちんと抗生物質の投与などの治療を受けることをお勧めします。

狂犬病の危険性

室内飼養に用意する基本的なもの。

残念ながら国内でも全ての犬が狂犬病の予防接種を受けている訳ではありません。ですから咬まれた事によって狂犬病に感染する可能性は、ゼロではありません。しかし実際、日本国内の家庭犬咬傷での感染例は何十年もないと事実もあり、国内で狂犬病は絶滅したのでは？と考えている方もおられます。
ところが昨年海外で咬まれた人が帰国してから狂犬病で死亡するという事案が発生し、改めて狂犬病の怖さを広く一般に知らしめる事になりました。

最近海外(ロシアなど）の漁船の乗組員が飼い犬を連れて航海し、港に無断で犬を上陸させたり、海外から予防接種を受けていない犬を輸入する事などで狂犬病が国内に拡がることが懸念されています。
このような狂犬病予防接種を受けていない犬がいるという事実を踏まえ、咬まれた場合は速やかに病院へ行って医師の指示に従ってください。