新潟市立山の下小学校
2004年10月7日
5年生の総合学習の授業に参加してきました。55名のこどもたちが、「生きる~命を学ぼう」をテーマに授業を受けました。
きちんと事前学習をしてくれていたので、「保健所で保護され、引き取りの無い犬や猫はどうなるかわかる?」という質問に「殺される」「炭酸ガスで殺される」という声が聞こえました。
また、「処分した後はどうなるの?」という質問が返ってきました。「少し前までは畑などに肥料として埋められていた。最近は焼却処分します。」
山の下小学校の近くの公園でおきている話をしました。のらねこに餌をあげている人がいて、そのうちのらねこの赤ちゃんが生まれてから、近所でうわさになってきました。
のらねこが生きていくのに、餌をあげる人がいて、のらねこは生きていけます。そして赤ちゃんを産み、数が増えていきます。
猫の数が増えれば、近所の人もだっまってはいなくなり、問題となります。餌だけあげていればいいのか?捕まえて処分すればいいのか?役所ではしてくれません。誰がするのでしょうか?
増えてきたから問題が大きくなったのだから、子供ができない手術をして増やさなければいいのではないでしょうか。近所の人たちにも理解を求め、今いる猫が命を全うするまで協力してもらうしかありません。
このような考えが、地域猫という取組みです。
そんなことが、この地域で起こりつつあることをお話ししました。
そして、「残された命」のビデオを見ました。涙を流しながら見る子もいて、とても真剣に見てくれました。
いっしょに参加したわんちゃん、メグちゃん、マメちゃん、モモちゃん、しょうたろうくんを紹介しました。保健所に保護され飼い主が迎えに来なかったことを話しました。なんで、飼い主はでてこないんだ!と元飼い主に怒りたい心境を付け加えました。
この日に保健所から引き取って新しい飼い主を探してほしいと頼まれたマルチーズ(写真)を紹介しました。この子は殺処分の予定でした。オリの中が怖かったのかずっと下痢が続いていてかわいそうでした。
ココアちゃんとくまのすけくんの登場です。くまのすけくんは以前にテレビデビューをしていますが、今日もテレビ局の取材がある人気者です。お母さんのココアちゃんより大きなくまのすけくん6カ月にみんなびっくりでした。
ココアちゃんが保護されたときにくまのすけくん兄弟3匹はココアのお腹の中にいました。もし、ココアを救い出さなかったら4匹が天国に行っていたことになります。
本当にみんな勉強していてくれたので、質問の連続でした。
「どんな犬が多いですか?」 雑種が多いです。
「どんな理由ですてるのですか?」 人間の勝手な理由ですてられます。
「犬と猫の保護期間がちがうのは?なぜ猫は短いのですか?」 法律によってちがいます。
「なぜ炭酸ガスなんすか?」 簡単だからです。
「職員の気持ちはどうなんですか?」 公務員で仕事だから仕方なくしています。いやでしょうね。