学校啓発活動

 サイトマップ


今までの学校での活動

新潟市立鳥屋野中学校(2004.9.30)
 鳥屋野中学校では、毎年総合学習の授業を「きのこ作戦」と称して、きのこがほうし(胞子)で増えるように、ほうし(奉仕)の気持がどんどん広がり社会の一員として奉仕活動の意味や、共にいきる社会のために自分達に何ができるか考え、生徒さんが関心を持ったことについて学んでいこうという取組みを行っています。
 そのきのこのほうしのひとつ、動物に関心のある生徒さんが、46名集まり、NDNがゲストティーチャーとして呼ばれて、授業をすることになりました。
 その日は、台風21号が新潟付近を通過して、風や雨のひどい日でしたが、授業が終わるころには晴れ晴れとした日になりました。

 きのこ作戦のテーマに沿って、NDNをはじめるきっかけとなったエピソードを話しました。それは、この会を立ち上げる前に、自分で保護した犬が保健所に収容されることになり、飼い主も現れず、その犬を保健所から引き出すために、訪れた犬猫抑留所で見た犬たちに私はなにができるのかと考えた時の話でした。
 その時、自分が引き出す犬はたった1匹でした。他の犬たちの訴える目に後ろ髪を引かれる思い、全ての犬を救い出すことはできない、せめて死を待つ間だけでも、あの冷たいコンクリートの床から開放され、なんとか暖がとれないかと、古毛布を送ることを考えました。そして、送られた毛布の上で犬は眠ってくれたそうです。ほんの一時だけでも、冷たいコンクリートではない、毛布の上で休めたのではないかと思っています。保健所やセンターに古毛布を送る活動からはじめたのでした。
 それがやがて、仲間が集まり、ひとつでも多く命を救おうと新しい飼い主を見つける活動へと動きだしていきました。
 新潟県の犬や猫の処分状況について説明し、「残された命」のビデオを見てもらいました。目を背けたくなる場面もあり、中には涙を流す生徒さんもいました。

 この日の2日前のできごとが、今までの活動で忘れられない一日となった、年老いた3匹の犬について話しました。13歳、10歳、8歳の3匹は飼い主によって持ち込まれました。

 3頭寄添い、お互いをかばいあうようにくっつき、その不安な目で「どうしてこんなところにいるの?助けてよ。」と訴える光景は忘れることができません。そのとき、13年も一緒にいた飼い主に怒りが込み上げてきました。泣く泣く見送り、3匹いっしょに天国へ行きました。

 また、アレルギー体質だけれど犬が飼いたくてたまらないこどもにねだられ、犬を飼いはじめた家族の話をしました。
 外飼いであれば影響はないと飼いはじめたもののアレルギーは悪化し、NDNに新しい飼い主探しの依頼がきました。自分のせいでその犬と別れなくてはならないと泣きじゃくる子どもの気持ちを考えると、やるせない思いになります。
 こどもの言いなりになって物を買うように買った結果、逆にこどもの気持ちを傷つけてしまったのではないでしょうか。
 今回初めて学校訪問活動に猫とモルモットが参加しました。
 猫のヒマワリくんは、NDNで取組んでいる多頭飼育の現場から引き出されて、譲渡された猫です。
 モルモットを連れてきてくれた方は、イギリス出身で日本とイギリスとの動物に対する考え方の違いにもふれていただきました。
 左側のわんちゃんは、保健所に収容されているときは、とてもおびえきった表情をしていたそうです。それが新しい飼い主さんのもとかわいがられたことで、今ではそんな表情などないくらいになりました。
 右側のわんちゃん(くまのすけくん)は、真ん中のお母さん犬が保護されたとき、お腹にいました。

 
 動物とのふれあいの時には、ビデオを見たとき流していた涙もやがて笑顔にかわっていました。ふれあいのあと、6つのグループに分かれて、課題検討をしました。1グループにNDNのスタッフが1人入ってコーディネイトしました。
  1. のら猫を拾ったらどうしたら良いの?
  2. 捨てられて処分される犬猫が減る為にはどうしたら良いの?
  3. ペットを飼う際にはどんなことを考えなくてはいけないの?
  4. 私達にできることって何があるかな?
 課題が重複したグループもありましたが、話やビデオからどんなことを学んだか、再確認の場になりました。伝わっていないところをスタッフがフォローして、理解を深めてもらいました。
 討論した結果を発表してもらいました。

 

 生徒さんから、2、3感想をいただきました。最後に突然指名された3年生の男女1名づつの生徒さんが、代表してお礼と感想を述べてくれました。
 感想を聞いて、安心しました。

問合せ先
 詳細は以下のメールまでお問い合せ下さい。一週間以内に折り返し担当者からご連絡差し上げます。

メール:


参加してみませんか
 NDNの活動に興味をもたれた方、新しい飼い主になられた方、学校訪問活動に参加してみませんか。こどもたちに伝えたいこと、一緒に伝えませんか?

メール:


BACK.NEXT