阿賀野市立笹神中学校

2005年10月19日

昨年も訪問しました笹神中学校には、今年は1年生を対象とする総合学習の授業に参加させていただきました。
授業に参加したスタッフ、笹神在住の新しい飼い主になっていただいた会員さんの自己紹介と生徒さんへのメッセージから始めました。

今回のテーマが「ペットの現状」ということでしたので、ヨーロッパのペット事情に詳しいスタッフが、日本とヨーロッパのペット事情の違いを話して、動物の命について考えてもらうことにしました。
まず、「残された命」のビデオで、ペットショップで売り買いされる動物、繁殖業者による虐待、多頭飼育による餓死、動物の生体実験、ペットの末路、目を覆いたくなるような状況が日本にあることを先にビデオで見てもらうことにしました。

日本語で「どうぶつ」は何と書きますか?
「動物」すなわち「うごくもの」なのです。日本では、“動く物”なのです。

ヨーロッパでは、日本のようにペットショップで生体を展示して売られていることはあまりありません。しかも、生後間もない子犬や子猫を売っていることはありません。

ペットを飼いたい時は、知り合いから譲ってもらったり、ブリーダーから譲り受けたり、飼い主がいなくなったペットをシェルターなどから譲り受けたりします。日本のように、保健所などに持込まれて処分されてしまうことはありません。これだけ、日本では動物に対する考え方が低いのです。
そのような実態から日本はヨーロッパから、動物愛護の後進国と見られています。

保健所で処分される動物たちを少しでも多く救おうと私たちは活動をしています。また、動物に対する考え方を少しでも変えていこうと学校でお話したりしています。

次に、参加したスタッフと会員さんが連れてきた犬や猫を紹介しました。保健所に捨てられ処分寸前に助けられた犬、多頭飼育の現場から救い出された猫や犬、新しい飼い主さんが見つかるまで一時保護している猫、みんな悲しい過去を持った子たちが、今は幸せに暮らしていることを話しました。


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