今までの経緯 2006.6.15(現在)

2006年6月15日現在、現場の状態です。
犬31匹、猫10匹、鳩7羽、鶏10羽。

HP上には載せていませんが犬、猫は常に増えては引き出しを繰り返しています。
2005年度中に犬11匹、猫13匹、その他に鳩が増えました。
2006年度では6月15日現在で犬8匹、子猫3匹その他に鳩、鶏が増えました。
犬は19匹増えその内14匹譲渡、1匹返還、猫は16匹増え、14匹が譲渡、死亡しています。

鶏は近所から引き取ったらしくいろいろな種類がいて特にチャボは珍しい種類です。

   

猫に関してはほとんどが子猫で、現場に破棄されたと言っていますが、彼は不要になった動物を引き取ってくるので実際はどうなのか分かりません。
あと、成猫は知り合いから引き取ったり野良猫を餌付けして捕獲、また、交通事故に遭った猫を自費で治療して飼っているという面もあります。

犬については毎回定期的に柴犬が増えていきます。
いつも現場に破棄されていたとの事ですが間違いなくブリーダーからの不要犬と思われます。
引き取っているのか本当に破棄されているのか、その現場を見ていないので分かりません。
行政には毎回報告しているのですがブリーダーへの規制が強くならない限りこのままずっとブリーダーの尻拭いをする事になるのでしょうか。

また、相変わらず知り合い、近所から引き取ったり迷い犬を捕獲しては連れてきます。
彼からしてみれば保健所に行く事になったら殺されると思い、良かれとしての行為ですが、彼は”生きていればそれでいい”という考えだから犬は散歩もさせず繋ぎっぱなし、猫は狭いゲージに閉じ込めるという状態で満足するのです。

最近は新しく入った犬、猫はスムーズに出してくれるようになりました。
というよりは私達が引き出すことを見越して動物を引き取っているようにも思えます。

飼い主も以前と比べると随分と変わってきました。
作業時には自分から犬の糞を拾い集めるようになり散歩も頼めばしてくれるようになりました。
私達が来る前は決して糞を拾うことは無く、山積みされた糞尿の上で犬猫は生活していました。
「糞を取らなくても大丈夫だ」と言っていた飼い主が最近では自分から拾うようになってすごい進歩だと思います。

毎回、いろいろな人が作業に参加してくれて、一生懸命に犬の世話をしてくれるので飼い主も心が動かされたのでしょうか。
私達が来ない日も水やフードをきちんと与えているので飼い主を怖がっていた犬達も随分飼い主になれてきました。
また、フードの代金も一部負担してくれています。
少しづつですが良い方向に進んでいると思います。

今回も全国からたくさんの励ましのメールや寄付をしていただきました。
私達の活動にご支援していただきありがとうございました。心から感謝します。
支援金はフード代、フィラリアの薬、医療費、新しく入った犬の検診代、譲渡の際のトリミング代、首輪、水道代などの消耗品、ヨシズ、金網などの建築費、その他の活動費に使わせていただきました。
この場を借りて厚くお礼を申し上げます。

今まで、リードで繋いでいた犬達ですが今後はサークルを作ってノーリードを考えています。
予算に余裕が無いので一度には作れませんがとりあえず3つ作る事が出来ました。
本当にありがとうございました。

   

自由に動けるようになって犬達も明らかに表情が変わったしストレスも軽減できると思います。
これから徐々に増やして全部の犬をノーリードにできる事を目標に進めて行きたいと思います。

また、猫同士で相性が悪い猫がいるので猫部屋をもう1つ増設予定です。

今年に入って(1月から6月だけで)犬8匹、猫3匹増えました。
ここの飼い主が動物を引き取ることは、今の日本のペット状況、法律の問題から見て仕方がないとまでは言いませんがどうしようもないでしょう。
ペット業界への規制、ペットを飼育する人の意識が変わらない限りここの動物は増え続けるでしょう。

ここの飼い主には可哀想な動物を助けたいという気持ちはあります。
しかしここの飼い主の問題は生きていればそれでいいという考えなのです。
世話もしない管理も出来ないのに無責任に動物を引き取っているのです。

近所から引き取った鶏も小さなゲージに止まり木も付けず複数入れられて餌と水を入れているだけでした。
私達が鶏小屋を作ったのですが、先日卵が孵って雛が生まれてしまいました。

先日足を怪我したカラスを捕まえて来ました。
私達には後で病院に連れて行くと言っていましたが、結局連れて行かれること無く小さなケージに餌と水だけ入れたまま外に放置。
やがてこのカラスは血を吐いて死んでしまいました。

道を放浪している犬も保健所に捕まったら殺されてしまうという考えから捕獲します。
元はこの犬は捕まったら殺されるから助けたいという飼い主の正義感なのですが、結局は捕まった犬は一生不自由な生き地獄を味わうのです。

 

フィラリア感染、空腹、動けないストレス、夏の暑さ、そこから病気になり死亡、引き取った犬も同じです。
散歩をさせられることなく、死ぬまでケージに閉じ込められ、酷い時は死んでもそのままミイラになるまで放置されます。
飼い主は、いくら苦しい思いをしていても殺されるよりはいいという価値観なので自分の所に連れてきては死なない様に生かしておくという感じです。 今は、私達がフードを用意するし、不妊手術や医療費なども私達が負担して30匹まで減りました。
随分環境が良くなって、飼い主が偉そうに強気に自分のしている事を正当化して調子のいい事ばかり言います。
また環境が改善された事により、最近作業に来た人は飼い主が酷い人だとあまり感じられないようになりました。
しかし、昔を知っている人は地獄を見てきているので後から来た人はこの気持ちは分からないと思います。


ここの犬が増える原因のほとんどは飼い主が引き取ってくることです。
私達が手を引けば犬の引取りとその犬が子犬を産んであっという間に元に戻ります。
そして、またお金が無くなり餌は残飯をもらって来ては死なない程度にあげ、場所が無いので小さなケージまたは木箱を作り複数閉じ込めるという形になります。
もちろん散歩もしないし、真夏の太陽が照りつける時も日陰もありません。

これからもこの活動はまだまだ終わりそうもないです。
これは、ここの飼い主の問題だけではなく日本のペット業界(売る側、飼育する側、規制する側)の問題です。


2005年から2006年5月現在で6匹の犬が亡くなりました。
これから暑い暑い夏がやって来ます。
大丈夫だろうか?と思われる犬もいます。

これから夏に向けて雪対策で作った壁を外して風通しをよくしてヨシズを張らなければなりません。
この暑い夏を全頭が乗り切れるよう、少しでも快適に過ごせるよう環境改善をしていきます。

 

2006年6月15日記載

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