五泉市立五泉中学校

2006年10月22日

秋晴れの1日、五泉市立五泉中学校の文化祭「きなせや祭」に参加してきました。今年で3回目の参加になりました。今年は愛知から中川さんが参加してくださり、今 までにない文化祭になりました。

去年も手伝ってくれた生徒さんも何名か来てくれました。屋外では、35店ものフリーマーケットがあり、おいしそうな食べ物屋さんやおもちゃ屋さんが並んでいまし た。活気のある盛大なお祭りでした。

朝9時から、大勢の中学生ボランティアの皆さんが指示通り机の並べ替えをして、中川さんが撮られた写真パネルを展示してくれました。てきぱきと動いてくれて、お 客様の受け入れ準備をしました。校内を回ってピーアールも積極的にしてくれていました。

大勢の方から、中川さんの感性で猫たちの表情をやさしい目線で撮られている可愛らしい写真を見てもらい、またスタッフと一緒に参加した動物と触れ合ってもらえました。

今回はNSTでのイベント、青葉台中学校の訪問に続き、愛知から野良にゃん写真集の中川さんが参加してくださり、午前11時からと午後1時からの2回講演をして頂きました。

学校の先生では教えきれない部分のお話でした。学校の勉強、数学や国語も大事だと思います。でも、生きていくうえでもっと大事なことを聞くことができたと思いま す。中学生が聞いてもわかるように講演をしてくださいました。ありがとうございました。

中川さんの講演から、ほんとに今の日本は平和ですね。でもその中で不幸だと思っている人がどれだけいるでしょうか。悩みも多いと思います。自分自身の置かれている状況(立場)がわか らない。多くの人に守られて生きている。これ自体幸せなことですが、実際この生活が当たり前ですので取り立てて幸せとは考えられない。 でも、これって本当に幸せなことなんですよね。

その中で、公園に猫を捨てに来る人がいます。文字通り捨てるんですね。私もショックを受けました。スーパーの袋に入れた子猫を公園の中ではなく、公園の回り に車できてドアを開け、投げ捨てるのだそうです。袋の口が開けばパニックに陥った中の猫は「ギャーッ」と言って、走り回って道路に出て、車に轢かれたり、鳥に食べ られたりするそうです。車は逃げるようにその場を去っていくそうです。

こういう事を大人がするんです。子供がするわけではありません。中川さんは言っています。子供たちに向かって大人は謝るべきだと。こんな世の中にしてしまってすみ ませんと。

コソボや東ティモールなどの紛争地域やイラク戦争で写真を撮られてきた中川さんの体験は、生きるか死ぬかの世界で活動されていた生々しい話を聞くことができまし た。毎日人が死んでいく、テスト受けたいという純粋な子供たち。学校の先生でもわからないことを中川さんは教えてくださいました。生徒さんは真剣 に聞いていたと思います。

「やさしさ(優しい気持ち)を与えましょう」ということが大事だということ。友達でも、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、動物でもやさしくし ましょう。そうすればもっとやさしい世の中になるでしょう。

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