長岡市立青葉台中学校

2007年10月24日

青葉台中学校で「仲間と関わり、協力しながら物事をやり遂げる」ことや「自己の良さに気づき、他を思いやり心を育む」ことをねらいとして取り組んでいる人権教育で、総合学習の授業「生命の尊さについて考えよう」として、1学年行事に参加しました。
昨年は、フォトジャーナリストの中川こうじさんが、メインのお話の担当をされました。
今回は、NDNのスタッフだけでできることで、相手の予測を上回る講演会にしようと行ってきました。

今回は、「講話とふれ合い~ペットとその命~」というテーマで、「人間とペット」と題してお話してきました。

中学1年生に、人間の可能性も伝えたく、中村文昭氏の「考え方を代えて生き方を変える」というお話をヒントに、何のためにするのか、想い、願い、動機をしっかりと想い描くこと、言葉を使って宇宙に刻印させること、自分を信じて行動すること、それが、自分の想い描いた未来へ、誘うことだということをお話しました。

環境問題が叫ばれている中、野生動物のこと、地球は、人間だけではなく、たくさんの動植物の命があること、その命に囲まれてこそ、人間なんだ。
だから、身近に人間以外の命があって当たり前なんだよ。
家に生き物いますか?半分くらい、手があがりました。

身近な動物ということで、ペットについて考えてもらいたく、「残された命」のビデオを見てもらいました。
真剣に見つめる子、涙する子、日々、この国で行われていることに、見入っていました。

この現実は、保健所やセンターの職員が作り出したものでなく、飼い主が無責任に捨てたことによります。
そうして、失われる命を救う活動をしています。


その後、この現実の背景にあるイベント販売や繁殖の問題に触れました。

イベント販売では、遠くから動物を連れてくること、命に値をつけそれを安くすることで、安易に購入してしまう消費者がいること、近くに支店があるようなことを根拠に許可を出す自治体のこと、様々なおかしさがあることを話しました。

繁殖の問題では、2003年の環境省の報告書「ペット動物流通販売実態調査(平成15年3月)」をもとに、推定生産数の約半数近くが死亡や不明になっていることにふれ、多くの犠牲によって成り立っていることを話しました。

ここで、保健所で出会った犬たちの紹介をスタッフである飼い主からしてもらいました。

リリー、ランちゃん、ラッキーが、保健所から救い出され、縁あって我が家にやって来たこと、家族になった喜びを話しました。
15年以上生きることを考えて飼うときの心構え、動物を飼うことはすばらしい体験であるが、安易に飼うことはやめてほしいことも伝えました。


そのあとは、ふれあいをしました。


ランちゃんは女の子に人気です。


ラッキーは大きいね。


小さなリリーと保護犬は男の子に人気?


小さなリリーと保護犬は男の子に人気?


 

挨拶の仕方も触り方も、お伝えしました。

今日聞いたことをインプットしただけでなく、アウトプット、できることからでいいので、自ら行動することでも人に伝えることからでもしてみてください。

最後に、校長先生が捨てられていた犬の飼い主になったご体験を話され、値段の違う犬は、何が違うのか?血統書があるなしの違いはあるのか?
犬は犬だよ、かわらない。処分された後、どうなるか知っているか?こどもたちに問って終わりました。

1年生を代表して、11名の生徒さんの感想文が送られてきました。


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