
事例11
風邪引きの仔猫5匹を保護している方からの相談
経緯
この猫達のことを知ったのは、昨年10月の仔猫相談がきっかけでした。「風邪引きの仔猫5匹保護している知人がいるので相談にのってほしい」というものでした。ご自宅にうかがうと鼻水と目やにでグチャグチャの顔をした1ヶ月齢位の仔猫5匹と成猫5匹、合計10匹の猫が6畳一間に一緒にいました。新聞紙を敷き詰め、小さな1段ケージ3個とテーブルがあるだけの部屋です。「経済的に苦しく、医療費やフードは充分ではないが、仔猫は風邪の治療をして里親を捜してあげたい。里親のあてもあるので」と言う話を信じて相談にのっていました。しかし、いっこうに里親の話も進まず、話も二転三転する内に成猫5匹の内の3匹(1才位の雌2匹と雄1匹)は不妊・去勢手術をしていないことが判りました。
対応
「発情期で気が立っているので雄をケージに閉じこめている。一緒にしていないから妊娠しないので大丈夫」と言い出し始めました。手術もせず、仔猫の里親捜しも曖昧な様子を疑問に思って会に相談すると、なんと、以前NDNが関わった6畳一間に30匹以上の猫を飼っていた多頭崩壊者本人でした。この多頭崩壊については、NDNのホームページでご覧いただけますが、スタッフだけでは手に負えず多くの方からの寄付で多額の費用を賄い、何とか解決に辿りつきました。その、経験が“猫の手募金”を始めるきっかけだったそうです。
このままでは以前の多頭崩壊を繰り返してしまうのも時間の問題と判断し早急に対応する事にしました。
それでも、仔猫1匹は衰弱死してしまいました。
現在
猫を手放すことに難色を示す多頭崩壊者を説得して仔猫5匹と未手術の成猫3匹、全頭8匹を無事に引き出せた時は多頭崩壊者に気付かれるのはないか?と思うほど手が震えました。引き出せた嬉しさもありましたが8匹の猫たちの今後にも心配はありました。しかし4匹もの子猫の保護をしてくれたスタッフの協力もあり、お陰様で現在、優しい里親さんの元で仔猫達は可愛がられ、それぞれ幸せに暮らしています。
“猫の手募金“の対象事例として使わせていただき、成猫3匹も不妊手術を受け、健康診断・ワクチン接種もできました。(雌1匹は既に妊娠していました。)成猫達は臆病で人間が怖いようですが、保護家庭で人慣れリハビリ(?)をしながら里親様を待っています。保護して3ヶ月少しずつ警戒心も無くなってきました。“猫の手募金”のお陰で、多頭崩壊の悪夢を繰り返さずに済みました。本当に感謝しています。
今後ともNDNの活動にご理解ご協力いただきますと供に、“猫の手募金”へのご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
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