事例47
無責任な餌やりによる多頭飼育崩壊(新潟市西区)
平成29年11月〜
経緯
新潟市保健所経由で生活保護者の猫多頭飼育崩壊の相談を受けました。80代、男性一人暮らしで奥様が亡くなってからさみしさもあり野良猫に餌をやるようになったそうです。手術もせず、ただ餌をあげて家の中に入れていたところ4匹に増え、10日ほど入院して自宅に戻ったら、更に6匹の仔猫が生まれていたそうです。このままでは大変なことになると、担当のケアマネージャーからの相談でした。
対応
訪問したところ、靴をぬいで歩けないような状況で、足にビニール袋をかぶせて室内に入りました。仔猫は風邪で目が塞がり痩せており、すでに1匹は死亡。その場で飼い主を説得して仔猫を引き取り、残った成猫4匹はケアマネさんに協力してもらい手術を終えて、今は飼い主宅で穏やかに暮らしています。
解決に向けて
仔猫たちは入院や目の手術などさまざまなことがありましたが乗り越えて、最後の1匹も新しいお家に迎えられました。福祉職員から動物行政の職員への横の連携に加えて、愛護団体が協力することでこれ以上の悲劇を食い止められた事例です。今後は、仔猫が生まれる前に通報できる体制を望みます。
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