事例29
新潟市西区 猫多頭飼育崩壊
平成28年6月〜
経緯
6月、猫班スタッフ自宅付近に見慣れぬ猫が増えてきたな…と思い後をついて行くと近所のお宅の前に子猫数匹と成猫がいるのを見つけました。2年ほど前から猫が増え始め、近所からも苦情がある。猫好きなご近所さんが子猫の貰い手を探しているものの切りがない。このお宅は、その他大型犬2匹、猫30匹以上飼育中とのことでした。
区役所・保健所に複数の苦情が寄せられており、2年ほど前から指導も行っていたものの一向に改善が見られないまま、今年になり猫の処遇に困り処分を考えていたとのことでした。しかし、引取り時の手数料が払えず、このままでは更なる悪化が予想されました。
対応
飼い主と相談し、子猫をすべてNDNで保護し、成猫は避妊去勢手術をして飼い主に今後も世話をしてもらう方針としました。 最終的に、成猫14匹の手術および子猫23匹の保護となりました。全部で37匹もの猫がいたことになります。成猫はすべて耳カットをし、飼い主宅へ戻しました。当初飼い主から聞いていた頭数を遥かに上回る数で、かつ同じ毛色の猫が多く、耳カットしているかしていないかの区別しかできず、飼い主が捕まえられない猫に関しては飼い主宅のお向かいの奥さんが随時監視して耳カットしていない猫が外にいたら連絡をくれ、すぐさま出向いて捕獲といったかたちでなんとか全部の猫の手術を終えることができました。子猫は猫風邪をひいていたり結膜炎を起こしている子もいますがみんな元気でかわいい子達ばかりです。
解決に向けて
猫は繁殖力が旺盛で、ほんの2年でこのような状況になってしまいます。もとは3匹の猫に避妊去勢手術をしないまま出入り自由で飼育していたことから始まり、 次々と出産を繰り返しネズミ算式に増えて いきました。 ネズミ算のチラシ等に載っている図式はウソではありません。1匹の手術を怠ると大変な状況になり、人も猫も幸せになれません。この連鎖を食い止めるためにも、今後も状況を確認しつつ猫が幸せになれるようご支援、ご協力よろしくお願いいたします。
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