事例6
感染力の高い病気 「猫パルボ」
経緯
野良猫は生命力が強く、自由気ままに生きている姿は忙しい人間からみると「羨ましい」という人もいます。しかし、その実態を知るとかなり厳しいサバイバル生活なのです。 暑さ、寒さ、飢え、喧嘩、ノミ、ダニ、迫害、虐待、事故、お腹の虫、そして感染病。 子猫を保護し病院に連れて行ったら感染病に罹っているという事がよくあります。
病気によって感染の強弱は様々ですが今回は感染力の高い病気でした。
対応
飼い主のいない4匹の子猫を保護。
その内の1匹が保護7日目に猫パルボという病気を発症し4日後に死亡してしまいました。猫パルボウイルス感染症(猫伝染性腸炎、猫汎白血球減少症:FPV)は、感染して3日~10日ほどで発症し、症状は激しい下痢や嘔吐を繰り返し、重篤な脱水状態になり命に関わる危険がある恐ろしい病気です。
抵抗力の弱い子猫だけでなく成猫も感染することもあります。
近年になってワクチンが開発され、発症例は減少傾向にあるものの、決して油断できない病気です。残った3匹はインターフェロン注射により発症せずに無事に生き延びる事が出来ました。
解決に向けて
長期入院と治療により医療費も高額になりましたが恐ろしい病気を克服し今はすっかり元気になった子たちを幸せにして下さる優しい飼い主さんを探したいと思います。
野良猫の保護には思いがけない病気と遭遇してしまう事もありますが小さな命を救う努力にお力をお貸しくださいますよう今後共、猫の手募金へのご支援をよろしくお願いいたします。
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