事例9
子猫ラッシュ
今回の「猫の手」対象はアクシデントによる事故治療などではなく、対処が早ければ 「この様な事態にはならなかったのに」という事例です。
経緯
暖たかさも本番になって来ると途端に増えて来る相談です。
「可哀想だと思って餌をあげていたら子猫を産んじゃった。」
「メス猫2匹が~」「3匹が~」同時期に子猫を産んで「あっ」という間に親猫と子猫で
10匹以上になってしまい、更に子猫たちの具合が悪いとか母猫が子育て放棄してるとか半ばパニック状態になってから初めて慌てて相談をされる方が多いのです。
今回も同じ相談がありました。餌やりさんは高齢の母親と無職の娘さんの二人暮らし。
母猫たちは助成金を使って不妊手術を勧めました。(助成額メス1万円、オス5千円)
子猫は里子登録(入会、登録費、検診等の医療費が必須)についてもお話しましたがかかる諸費用など「生活が苦しくて出せない。」という事で「個人での飼い主探し」をアドバイスして一旦、相談は打ち切りになりました。
しかし、相談担当者としても、このままでは猫たちの近い将来が目に見えていました。
年3~4回出産可能な猫が十数匹も放置状態となるなら、どうなるでしょうか。
対応
半年後にはもっと大きな問題となり、猫たちの暮らし振りも悲惨を極める事が分かっているのなら、打つ手も早い方が良いと判断し成猫の不妊手術、子猫の保護をする事にしました。
NDNには保護施設はありませんから保護はスタッフ個人の自宅です。
NDN内にてスタッフに協力を募り猫たちの病院搬送、術後の面倒の約束をもらい成猫3匹を相談者宅の近くにへリリース。
更に8匹の子猫たちの検診、目ヤニ、下痢などの治療、フードや猫砂など子猫の数の多さからもたくさんの費用がかかりました。
保護前に1匹は衰弱死していましたが保護した小さな子猫8匹は大きな病気も感染病も無く順調に成長し里親希望者さんに紹介させてもらっています。
解決に向けて
お陰様で「猫の手募金」の適応で素早く対応でき次世代の子猫ラッシュは食い止めるが出来ました。 本当にありがとうございました。
そして、今後共、多くの問題に対応出来るように「猫の手募金」のご支援を宜しくお願いいたします。
野良猫に餌をあげる事は悪い事ではありませんがそれと同時に「不妊去勢手術」も一緒に行なわなければホンの数か月で「こんなつもりじゃなかったのに・・・」と猫たちだけでなく自分も苦しめる結果にもなります。
野良猫を見たら「子猫ラッシュ」という言葉を思い出して下さい。
可哀想なのは目の前の猫だけでなく手術しないと生まれてくる子猫たちです。
NDNでは不幸な命を増やさないように助成金制度を設けています。
野良猫の手術をお考えの方は、どうぞご相談ください。
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