
事例30
市営住宅で暮らす猫 平成28年7月〜12月
経緯
市営住宅でのペットの飼育は禁止されていますが、実際にはこっそり飼ったり、エサをやっているケースも少なくありません。6月に入り、ある市営住宅の方から相談がありました。成猫、仔猫で全部で20匹くらいの猫がいる、エサをやるだけの人、引っ越して猫を置いて行く人など、誰も責任を取らず寒くなると弱った猫が週に1匹くらい死んだり、夏場はバッタを食べて喉に詰まらせてひん死の猫を助けたこともある。死んだ猫は埋めてきた。過去に保健所の指導もあったが、「家の中に一歩でも入れればあなたの猫」と責任をなすりつけ、捨てた人が一番悪いのに、何か、おかしい。増やすべきではないので、これまで20匹ほど里親探しをしてきたが経済的に手術はできなかった。弱って繁殖しない猫も半分くらいいるし、どの猫もあまり長生きしないが何とか協力して欲しいとのことでした。
対応
繁殖能力のある成猫のTNRを中心に猫の手募金を利用する承認をいただきました。
解決に向けて
未手術オスがあと2匹と手術の月齢に達しない猫が2匹いると思われますが、未手術猫2匹は手術の予定が立たないため年内で猫の手は終了、あとは個人活動で対応。関わっている間に10匹ほどの猫が亡くなり、原因は白血病だと後からわかりました。少しでも不幸の連鎖が止まるよう春までには解決したいと思います。猫の手を利用させていただいたことでこの現場に関わることができました。どうもありがとうございました。
- 成猫7匹捕獲
7月14日 キジ白メス、白メス(状態悪く手術せず、その後死亡)
8月23日 三毛メス,キジ白メス 2匹 妊娠中
10月15日 キジメス 1匹
10月17日 黒オス 1匹
11月1日 三毛メス 1匹 出産済 - 子猫 9匹保護
*白血病が判明してエサやりさん宅に戻した2匹のうち1匹は1週間後に死亡。
1匹は今も元気でがんばっています。
*里親探ししているのは2匹(平成29年1月現在) 16CH165(a)(b) です。とてもかわいい良い子です。
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