猫の手事例100
村上市岩船65匹の多頭飼育崩壊
2020年9月
経緯
下越動物保護管理センターと協働で取り組んだ事例です。こちらのお宅は以前より近所からの苦情があったお宅で、センターが指導に訪問したところ家の中には子猫から成年まで沢山の猫達がいました。飼い主が問題解決を希望したため、NDNにも協力要請がありスタッフも現場に駆けつけました。お宅に伺うとあちこちに成猫や若い子猫、生まれたばかりの子猫、数が把握できない程の猫が完全室内飼いで暮らしていました。 飼い主は7年程前にメス猫を1匹譲り受け完全室内飼いではありましたが手術をせず飼い始めます。一度だけ家から逃げ出した時に妊娠をし、家の中で出産をした事でここまでの数が増えてしまったのです。本人も困っていて、手術をしなくてはと思っているが経済的に厳しく費用負担が出来ないとの事でした。
対応
個人では対応できる数ではなく猫の手事例として取り組むことになりました。
解決に向けて
手術の為に捕獲を開始すると、なんと、成猫33匹、子猫32匹合計65匹の猫がこの一軒家の中に居ました。成猫は協力獣医さんのおかげで全てをその日のうちに手術することができました。子猫たちは、下越動物保護管理センターが保護を引き受け、里親探しをすることになりました。最初の1匹の飼い猫の不妊去勢手術を行わなかったために、猫たちの不幸な連鎖が始まりここまで増えてしまった例です。皆さんが寄せてくださった「猫の手募金」のおかげで、さらに猫が増え続けるという悪循環を断ち切ることができました。今後、可哀想な命が生まれることはありませんし、これ以上猫が増える心配もなくなりました。ご支援、誠にありがとうございました。
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