猫の手事例108
飼い主の入院により取り残された猫たち(阿賀町)
令和2年2月〜
経緯
高齢のおひとり暮らしの方が入院してたくさんの猫が取り残されました。遠方に住む身内の方が管轄のセンターに相談したところ、手術をするように、できないならむやみに餌を与えないよう言われたとのこと。結果、猫が餌を求めて徘徊するようになり、心配した近くの方から会に相談がありました。すでに3週間ほど経過しており慌てて現場確認に行ったところ、痩せ細った猫も多く、緊急で餌やりを行いました。
対応
飼い主さんはもう自宅には戻れないものの、幸い、身内の方が週1回は通えることがわかり、ボランティアさんと協力して猫の世話が継続できる目処がつき、町内会長さんに手術をして増えないようにするので、残された猫たちを見守ることを了承いただけました。身内の方が用意できない分の手術費用は猫の手募金を使い、一部の猫は里親探しをすることで、今後の方針を決めました。
解決に向けて
猫たちの栄養状態が回復するのを待って3月17日、18日に一斉に捕獲。全部で22匹の猫を捕獲しましたが、残念ながら多くの猫が白血病(Felv)でした。元々、10年以上前にオス2匹を飼ったことからスタート。出入り自由だったためある時、メス猫を連れてきて子猫が生まれ、10匹以上に増えた時に役場に持っていってもらったものの、その後も手術をしなかったのでまた増えたそうです。捕獲した猫のほとんどが昨年生まれだったことから、短い命のサイクルを続けていたと思われます。衰弱した猫など5匹を保護して新しい飼い主を待っています。不幸の連鎖がこれで終わることを願っています。この現場では缶詰類の寄付を継続して募っております。引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。 *その後、少しずつ譲渡が進んでいます!
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