猫の手事例56
引越しが迫っている多頭飼育崩壊(新潟市北区)
経緯
梅雨入りの時期にある飼い主さんから相談の電話がありました。 3年ほど前からメス猫を飼い始め、あれよあれよと毎年子猫が増え、この春も10匹の子猫が産まれて手に負えなくなっているという、典型的な多頭飼育の相談でした。
対応
スタッフがお宅に伺うと、家の中には20匹以上の猫たち。ぞろぞろと飼い主さんと一緒に玄関まで出迎えてくれました。よくある多頭飼育崩壊のお宅と違っていたのは、家の中が清潔に保たれ、多くの猫たちが人馴れし、見た目は健康な状態だったことでした。飼い主さんは年金暮らしのご夫婦。 猫それぞれに名前が付けられ、可愛がっていましたすが、猫の飼育についての知識が乏しく、不妊去勢手術をしないまま飼育されていました。経済的に追い詰められ、できるだけ猫を手放したいという相談でしたが、それに輪をかけて、現在のお宅の立ち退きを年内に迫られることになってしまいました。 多くの猫たちを連れての引っ越し先を探すことは難しく、経済的にも飼い主さんが継続して飼育することができない状態なためNDNでは猫たちの新しい里親さんを探す支援をすることになりました。
解決に向けて
猫たちは順次健康診断や不妊手術、初期治療を済ませ、里親登録し、これまでに3匹の猫の里親さんが見つかりましたが、まだ10匹以上の猫たちが新しい飼い主さんを待っています。 みんなとても人懐こく、猫懐こく、落ち着いた愛想の良い子達がほとんどです。できる限り猫たちが幸せに暮らせるよう、継続してサポートしていきたいと思います。
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