猫の手募金

猫の手事例78 
新潟市北区 生活保護世帯の多頭飼育
2019年6月〜 

経緯

はじめに避妊去勢していれば防げた事例です。2019年、6月10日動物病院の看護師さんより依頼がありました、多頭飼育している人の親族の方からの相談で、家族構成は、父84歳、母83歳ともに施設入所、兄は脳梗塞から精神と身体の手帳を持っていて生活保護。親族の方が父と母の借金を返済している状況でした。現在は、長男が一人で住んで、デイサービスを利用。デイサービスの職員さんより親族に、経済的にも身体的にも猫がたくさんいて面倒が見れないし、衛生的にもよくないので猫を何とかしたらどうかと話がありました。

親族の方は、1か月前に行政にも相談し、生活保護世帯は無料で引き取りできる、子猫は健康であれば里親をさがすが、成猫は見送りましょうと言われました。しかし、人なれしている猫を処分はしのびなく、又、親族も借金返済で精一杯で避妊去勢までは余裕はなく、あちこちに相談し新潟動物ネットワークにたどりついたとのことでした。

対応

すぐに、スタッフ同行で訪問したところ、寝たきりの長男の布団の横に人間のご飯、そのまわりにお腹を空かせた猫が人間のご飯を食べるような不衛生な状況でした。すでに、2腹の子猫が産まれていましたが、みんな、やせ細ってました。近親交配からくる片肺の子、また、重度のヘルニアの子もいました。親子猫は獣医さんが預かり、又別な獣医さんが中猫を預かり、2腹の子猫は里親さんがきまりました。ヘルニアの子は猫の手募金で2回の手術をし無事里親さんが決まりました。片肺の子は残念ながら育ちませんでした。成猫は、避妊去勢後に親族が保護をし里親を募集しています。

解決に向けて

長男の方は、猫が減ったので施設入所を了解し、人にも動物にも良い状況になりました。今回の事例は、猫の手募金と色々な方が善意の協力がなければ解決できませんでしたし、今後も支援が必要な状況です。これからもご協力ご支援くださいますようお願い申し上げます。







Animals Cat
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